小売業は、その国の生活を映す鏡のような存在であるが、世界のショッピングセンターや小売店の実情から、生活全般の変化を考える。
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西友取手駅前店が再オープン
西友ビル

 街が目まぐるしく変化しています。まるでファッションのような変わりようです。東京のような大都会でもそうですが、地方の小さな街でも変化の波は激しいものがあります。小売業でも店舗年齢と言う概念がありますが、これが年々早まっているように思われます。店舗年齢を長く保つにはどうしたらよいのでしょう。却ってそんなことは考えずに、変化にただただ合わせて行けばよいのでしょうか。でもあまりにも変化が激しいと高齢化したお客は付いていけなくなってしまいますし、新たな投資もばかにはなりません。ヨーロッパの街では、古い建物を上手に利用していますし、スローライフでのんびり生活しているように思われます。わざわざ穴を掘って埋め返す式の景気浮揚策は、もう考え直す必要があるのではないでしょうか。

 昨年12月6日にJR取手駅前(茨城県取手市)に西友がオープンしました。西口にあるビル1階に入店したものです。このビルには、2010年まで「取手とうきゅう」がありました。「取手とうきゅう」が撤退した後は、空家になっていたのですが、ビル全体を「リボンとりで」として再オープンさせました。「リボンとりで」は、8階建てのビルですが、1階に西友、2階がニトリの小商圏店舗デコホームと100円ショップのダイソー、ハワイアン雑貨のハワイアンローカルショップ、3階にはシューズのABCマート、婦人服のハニーズ、ドラッグストアのココカラファイン、ほけんの窓口、金・プラチナの買取ショップのジュエルカフェ、ソフトバンク、リラクゼーションのスターボード、ネイルサロン、4階には600坪全フロアを使った宮脇書店、5階がファッション・雑貨のtonyaモール、アジアン雑貨のアルマナン、それに体操教室などが入っています。

リボン

 取手駅西口に「取手とうきゅう」が開店したのは、1985年のことでした。当時、新しい大型店舗が次々に作られていましたが、「取手とうきゅう」は異色の店舗としてマスコミの注目を集めていました。それまでの大型店は、ほとんどが価格を追求したものであったのですが、新しい需要に挑戦する売場を「取手とうきゅう」は作っていたからです。当時、アップスケールという概念が生まれていましたが、正にそれを具現化する売場として注目されたのです。それに伴って、それまで西口にあった西友が翌年閉店に追い込まれました。しかし、当時東口で1973年から営業していたイトーヨーカドー、1988年にオープンした駅ビルのボックスヒルなどによって駅周辺は最盛期を迎えることになります。

 駅周辺が繁栄したのは一瞬のことでした。2001年にイトーヨーカドーが撤退した後、カタクラショッピングプラザにはマルエツ、ダイソーなどが入居したのですが、2007年には閉店し、建物自体も取り壊されてしまいました。さらに2010年に前述のように取手とうきゅうも閉店してしまったのです。残ったのはボックスヒルだけという寂しい時代がしばらく続くことになります。駅前の商業が衰退した大きな原因は、一つは駅近隣の住宅地の近くにスーパーや大型店がオープンしていったこと、もう一つは、駅前に発展するスペースがないことでした。取手駅西口の直ぐ先には、国道6号線が走っていますし、東口は、直ぐ坂になっています。坂の下にある駅は、一方で国道に塞がれて孤島のような状態になっているのです。

 今回「リボンとりで」がオープンしたのは、駅の周囲にマンションが建設されたためです。取手駅から上野までは、快速で40分、特別快速を使えば30分ほどで着きます。価格も手ごろで便利ということで人気があるようです。以前イトーヨーカドーが入っていたカタクラショッピングプラザの跡地もマンションが現在建設中です。マンションが建設されて住民が増えても買物が不便ではしょうがありません。そんなわけで再び「リボンとりで」の登場ということになるのです。

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 西友取手駅前店ですが、新しく買物の場所が出来たと言っても古いビルはいかんともしがたいところです。売場は天井が低いのです。現代の商業施設は、ほとんど天井が高く造られ、解放感を出しています。常磐線沿線にある西友の店舗でもひたちの牛久店は、高い天井で広々とした空間を作っています。取手店は、天井が低いために狭苦しい感じです。売場の中の什器は、スチール製を使い、什器間の幅も狭いため圧迫感は一層強く感じます。店舗としては陳腐化しているというしかありません。アメリカのウォルマート傘下にある西友がよく出店することになったとは思いますが、それだけに今後の動きが気になるところです。
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