小売業は、その国の生活を映す鏡のような存在であるが、世界のショッピングセンターや小売店の実情から、生活全般の変化を考える。
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ミスター・マックスの小商圏店舗
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 ミスター・マックス取手店を見てきました。取手店は、12月1日にオープンしたばかりの店舗で、オプンセール第2弾でお客を集めていました。ワンフロア2、348坪のミスター・マックスに、メガネショップ、駄菓子店、幼児教室、保険、ヘアカット専門店、モスバーガー、携帯ショップ、クリーニング、美容室、歯科などのテナントを組み込んだ近隣型SCになっています。

 取手は、茨城県の最南端に位置し、東京・上野駅から40分のベッドタウンです。ミスター・マックス取手店は、JR常磐線の取手駅から東へ1.5km、県道11号線に面しています。場所は、印刷機械、印刷関係機器の製造から販売までをしている大手メーカー、小森コーポレーションの取手工場の跡地で、周囲を住宅が囲んでいます。駐車場は576台、駐輪場315台となっています。

 ミスター・マックスは、現在15都県に51の店舗を展開していますが、もともと福岡県を本拠とするディスカウントストアです。そのスタートは、安売りの電気店でしたが、次第に扱い商品を増やし、ディスカウントストアとして店数を増やしています。福岡の本社には何度か足を運んだことがありますが、ディスカウントストアを指向するだけあって、質素な建物だったと記憶しています。しかし、取手店の場合は、生鮮食品まで扱うスーパーセンターという新しいフォーマットです。スーパーセンターは、2009年11月に岡山県岡山市に1号店を開店し、取手店はスーパーセンター5店舗目となります。

MM売り場

 スーパーセンターは、世界一の小売企業ウォルマートによって開発されたフォーマットです。ウォルマートは、それまで展開していたディスカウントストアに生鮮食品などを加えてスーパーセンターを開発しました。専門用語で言えば、ディスカウントストアとスーパー・スーパーマーケットを融合させたフォーマットです。スーパー・スーパーマーケットとは、食品だけでなく食関連の雑貨などを扱った食生活ストアです。

 スーパ-センターは、衣食住トータルで日常生活をカバーするフォーマットですから、10㌔、15㌔で成立します。ディスカウントストアは、商圏が20㌔、30㌔となりますから店数は限られます。スーパーセンターは小商圏のフォーマットなので、それだけたくさんの店数が期待できるのです。ミスター・マックスもそれを念頭において取手の、駅から少し離れた住宅地に出店したものだと思われます。

 取手地区では、以前イトーヨーカドー取手店と取手とうきゅうがJR取手駅を挟んで西と東にありました。ところが、イトーヨーカドーは20年前に、とうきゅうは、昨年撤退し、取手地区には総合スーパーが1店もない状態でした。ミスター・マックス取手店は、日常生活の総合ストアですから、地域の人たちにとっては待望の店ということがいえます。茨城県では、一号店ということですが、総合スーパー不在の地域は、日本全国にあると思いますのでこれからもっと増えていくものと思われます。

MM売り場


 ミスター・マックスの店舗では、生鮮食料品、日用雑貨、医薬品、家電製品、玩具、スポーツ、インテリア、ペット用品、衣料など幅広く扱われていますが、ペットは、犬、猫、観賞魚の他、リスやモルモットまで扱う徹底振りです。天井は高く、什器は全体に低くして売場の見晴らしを良くしています。売上高の目標は、35億円ということですが、小商圏型のミスター・マックスが、他の小売業にどんな影響を与えるのか、興味深いところです。
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