小売業は、その国の生活を映す鏡のような存在であるが、世界のショッピングセンターや小売店の実情から、生活全般の変化を考える。
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H&M、ザラ、ユニクロ、SPAの戦い
ららぽーと新三郷のH&M


 ショッピングセンター(SC)の専門店にも大きな変化が起きています。特にファッション関係の専門店は、2,3年前とは様変わりです。これまでとは違って、どれもコンセプトが明確になっています。結局、SCで生き残っていくためには、個性が必要なことが明白になってきたということでしょう。換言すれば、SCに慣れてきたということができるでしょう。
 
 ららぽーと新三郷では、H&M、ザラ、ユニクロの御三家が揃って出店し、人気を集めています。H&M(ヘネス&モーリッツ)はスエーデンからやってきたファッション専門店で、昨年、銀座に1号店を出してから、原宿、横浜とオープンしましたが、郊外型SCは、新三郷が初めての出店です。その後オープンした6号店目も東京・渋谷です。ザラは、スペインからやってきたファッション専門店で、親会社はインディテックスと言いますが、すでに日本進出10年になります。この11月には東京・渋谷に50店舗目をオープンする予定です。ちなみに渋谷は2店目になります。つまり、ららぽーと新三郷には世界の御三家が、鎬を削っているのです。そんな魅力に惹かれてか、SCには若い女性客が目立っていました。

 H&M、ザラ、ギャップなどをファストファッションと呼ぶことがあります。ファストファッションとは、ファストフードのマクドナルドのように、早く、安く、旨いをファッションの世界でも実現しようというのです。流行になると思われるファッションをいち早く察知し、短期間で製造して、安く提供しようというのです。実は、このコンセプトは、80年代前半に作られました。イギリスのネクストやギャップなどはこのコンセプトで成長した企業です。ユニクロの親会社は、日本名ではファーストリテイリングですが、英語ではFAST RETAILING CO.LTDです。これは、ギャップなどを手本にしているためです。東京・原宿にオープンしたアメリカのフォーエバー21や来年新宿に大型店を開くと言われる英国のトップチェーンもファストファッションのグループです。ますますファストファッションの世界的な戦いが激しくなろうとしているのです。

 ファストファッションと言われる専門店は、いずれもSPAという仕組みを持っています。SPAとは、Specialty store retailer of private Label apparelの略ですが、自ら製造して販売するという意味です。換言すれば、SPAでなかれば、早く、安く作ることなど不可能なことになるのです。ですから、世界のファッション小売業の趨勢は、このSPAの仕組みを持った企業が握っているということになるのです。SPAは、ギャップの創業者のドナルド・フィッシャー氏が決算発表で初めて使ったと言われています。自分の企業形態を称して使ったのです。日本ではユニクロが急速成長して俄然SPAに注目が集まりました。ユニクロの価格破壊がどんな仕掛けで生み出されたのか、その秘密を探したのです。実は、その時すでに欧米では、SPA企業が大きく育っていたのです。
ららぽーと新三郷のザラ


 H&Mは、現在アジアやヨーロッパなどに700からの生産委託工場を持っています。生産オフィスが世界に約20ヵ所あり、ここを通じて本部がデザインした商品を各工場に発注します。デザインは、最新のファッション情報を基に作られます。発注してから店頭に並ぶまで遅くて2週間、早くて1週間というサイクルです。生産された商品は、それぞれの店舗に送られ、店頭を毎日変えていくことになります。発注単位も半端ではありません。1回に付き数百万枚と言われています。これがSPAの姿なのです。2007年の売上高は、ギャップが157億6300万ドル、インディテックスが130億6900万ドル、H&Mが115億5900万ドル。これに対してユニクロは、売上高営業利益率は15.9%と高いものの売上高はまだ44億1200万ドルしかありません。世界のファストファッションの戦いはこれからなのです。
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