小売業は、その国の生活を映す鏡のような存在であるが、世界のショッピングセンターや小売店の実情から、生活全般の変化を考える。
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NSCが成功するために必要な公式
アメリカの典型的なNSC

 SCには、2つのタイプがあります。一つはモール型であり、もう一つはストリップセンター型です。モール型は、お客の行き交う大通りを挟んでお店が並んでいるもので、この通りをモールと言います。モール型には、エンクローズド・モールとオープン・モールがあります。エンクローズド・モールは、一つの建物の中にモールがあるものです。一つの建物ですから屋根があって、エアー・コンデショニング(温度調整)が完備しています。オープン・モールは、反対に屋根がなく、エアー・コンも利きません。雨や風に晒された状態です。オープン・モールのパイオニアは、ロサンゼルス郊外にあるファッション・アイランドと言われています。ファッション・アイランドの建築デザイナーは、雨が少なく太陽光の多いカリフォルニアには、屋根など必要がないと語っていました。

 ストリップセンター型は、それぞれのお店が横に並んでいるものです。つまり、スーパーマーケット(SM)の横にドラッグストアがあって、その隣にアイスクリーム店がある、何店があるといった感じです。一つ一つのお店は露出しているので、それぞれ外からの出入り口が在って、店ごとに戸締まりの管理をしなければなりません。駐車場に面してお店が並んでいるケースがほとんどですが、ときおり駐車場が分かれているケースもあります。NSCは、このストリップセンター型の代表ですが、パワーセンター、アウトレットセンター、コンビニエンスセンターなどもほとんどこのタイプです。これらのSCに共通するのは、価格志向が強いということです。競争相手よりも少しでも安くしてお客の吸引力を強めなければならない、といったタイプです。そのために建築費の掛かるモール型ではなく、ストリップセンター型でなければならないのです。

 NSCと大型SCを売上げで見ると、前者は土・日とウィークデイとの差がさほど無いのに対して、後者は土・日に偏っていることです。つまり、NSCは日常生活必需品を扱い、住まいが近く来店頻度も高いので、お客が毎日期待できるのです。大型SCでは、そうはいきません。もちろん近所の人でNSCと同様な使い方をする人もいるでしょうが、衣料や住関係商品の多い大型SCは、近隣のお客だけでは成り立たないのです。お客が来店する限界距離を商圏といいますが、大型SCは車で30分、NSCは10分と言われています。

 売上高を公式で表すと、客数×客単価となります。これをさらに分解すると、客数は、絶対客数×来店頻度、客単価は、一品単価×買い上げ点数となります。絶対客数とは、個人個人のお客のことです。この個人がお店に何回来店するかが総客数ということです、同様に、一品単価とは、個々の商品の価格です。この商品をいくつ買い上げてくれるかが客単価です。NSCは、商圏が狭く、商圏人口が少ないので、来店頻度を高めなければ客数を増やすことはできません。また、一品単価が低いので買い上げ点数を増やさなければ客単価は上がりません。来店頻度を高める一番の武器は、「鮮度」であり、買い上げ点数を増やす一番の武器は、商圏内に存在する様々なニーズをカバーする「品そろえ」です。アメリカでは、「鮮度」は、ペリシャブル(腐りやすい)フードと言い、「品そろえ」は、アソートメント(分類)と言います。これが甘くなると強いNSCとはならないのですが、逆に弱いがゆえに商業集積に頼るというのが日本の現実ではないでしょうか。
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