小売業は、その国の生活を映す鏡のような存在であるが、世界のショッピングセンターや小売店の実情から、生活全般の変化を考える。
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NSC(ネイバーフッドSC)とはどんなSCなのか?
ラスベガスのNSC

前回、ネイバーフッドSC(NSC)が注目されているという話を書きましたが、「NSCって一体何?」というご質問を頂きました。そこで、今回はもう少し細かく、丁寧にご説明したいと思います。まず、NSCの前にショッピングセンター(SC)とはどのようなものかをご説明しておきましょう。商店街と同じではないかと言う人がいますが、まったく違います。その理由は以下の通りです。

SCの必須条件の第1は、SCを計画し、運営するデベロッパー(開発者)がいて、計画的に出来ている商業集積であることです。商店街は、自然発生的に出来たもので、個々の店舗が独立して商売をしているのです。第2は、カー・ショッッピング(車での買物)に対応して広い駐車場を併設していることです。徒歩での買物に対応するだけではSCは生まれません。その意味では、SCはカー・ショッピングの申し子と言えます。商店街はと言えば、ほとんど駐車場を持ちません。あっても僅かなスペースか、少し離れていてショッピングには不便です。第3は、ある特定の買物については、そこで一度に済ますことができること(ワンストップショッピング)です。例えば、毎日の生活必需品とか日常生活用品などといった特定の買物です。商店街は、あちらこちら買い回って、さらに無いと他の商店街や都心に出掛けて買物をしなければなりません。第4は、安心、安全の場所であると言うことです。デベロッパーが居るので、故障があればすぐ修理されますし、基本的に買物客だけなので車や怪しい人間からも守られています。この条件を満たしていなければSCとは言えないということです。

NSCは、SCの条件を満たした上に、次のような特徴を持っています。第1に、生活必需品の買物であると言うことです。そこへ行けば生きていくのに必要なものは一度に買うことができます。第2は、来店頻度が高いことです。食料品のような生活必需品ですから、平均で週に2.5回の買物と言われています。ちなみに他の大型SCでは、月に2回とか1回といった頻度になります。第3は、商圏が狭いということです。生活必需品ですから、お客にとっては出来るだけ近くに在った方が便利です。さらに食料品は、重いものがたくさんあります。週のうち何度も買いに出なければならないので、近くに限られてくるのです。もちろん、競合店が少ないときにはそれだけ商圏は広くなります。それでも比較的近いところにお客は流れていくのです。

NSCは、生活必需品を扱いますので、核店は食品を売るスーパーマーケットと生活必需雑貨を売るバラエティストアやドラッグストアとなります。類似のものとしては、ディスカウントストア、ホームセンターなどが挙げられます。商品分野が限られているので、大型のSCよりテナントは少なくなります。それでもアメリカでは10~50店ありますから日本でNSCと称しているものより、ずっと充実しています。駐車スペースも100~200台が止められる程度でさほど広くありません。これは滞店時間(SCに居る時間)と大きく関係します。大型SCでは、ゆっくりと楽しみながら買物や遊びをしますが、NSCでは、できるだけ早く買物をすませることが重要になります。毎日の買物は、苦痛でもあり、なるべく時間を掛けないですませたいとお客は思うのです。専門的な用語ではショートタイム・ショッピングと言いますが、NSCはまさにこれに相応しいSCなのです。従って、滞店時間は短くなり、駐車時間も短くなり、駐車スペースは少なくても良いということになるのです。そして当然敷地面積は狭くなります。
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