小売業は、その国の生活を映す鏡のような存在であるが、世界のショッピングセンターや小売店の実情から、生活全般の変化を考える。
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 ウォルマートのホノルル店強さの実際
PBのジョージも西友より安い

ウォルマートの強さは、兎に角安価なことです。同じ品質で比較すると他の店舗よりも2~3割は安くなっています。さらに価格帯の低い商品がたくさんあります。もちろん高級品はありませんが、低価格商品が豊富にあって、安さをいっそうアピールしているのです。だから多くの地元客ばかりか観光客が、買い物に訪れているのです。「5ドル以内のお土産は、ウォルマートで」と言われるほど、低価格は強烈です。ホノルルでは高級ブランドはアラモアナSCで、安いお土産はウォルマートで、と言った流れが出来てきているようです。

日本では西友が、ウォルマートの系列になって、プライベートブランド(PB)などを売っていますが、米国のウォルマートほどの低価格インパクトが出せないのが実情です。例えば、「ジョージ」という衣料のブランドがありますが、ウォルマートでは西友より3~4割は安くなっています。「ジョージ」は、ウォルマートが英国で系列に加えたアズダと言うスーパーマーケットの展開するブランドですが、西友でも取り扱っています。ついでに言えば、西友の「ジョージ」の売場はなんとなく浮いた感じに見えるのは、私だけでしょうか。

 米国の他の店舗や西友などで安くできないのには、いろいろな理由が考えられますが、一番の決め手は“経費率”の問題でしょう。15~17%と言われる経費率が低価格を可能にしているのです。人件費、不動産費を下げる、商品を安く仕入れる、不必要な在庫は持たないなど、徹底して経費を削減していることはよく知られているところです。

西友の場合はどうでしょう。人件費を下げるために大幅なリストラを行っていますが、米国と同じようにはなかなか進まないようです。また、不動産費と言っても、建築基準法など厳しい規制のある日本では、やわな店舗は建てられませんし、適当な土地は、買うにしても借りるにしても安いものではありません。商品の基準もお客の好みも日米では同じとは言えません。さらに、情報システムや物流システムは、ただ今構築中といったところです。ウォルマートがもっとも強みとする価格の力が十分発揮できないところに西友の悩みがあるのでしょうが、ウォルマートの力でどこまで発揮出来るか、これからが見物でしょう。

  ウォルマートの既存の小売店に対する影響は、大きなものがあります。特に、アラモアナSCのなかにあるフードランドは、近いこともあって完全な競合店です。そこで、どんな対策をしているか、どのように差別化しているかを見てみました。フードランドが対策として行っていることは、鮮度の高いもの、直ぐに食べられるものなどの強化でした。入口の近くでは、サラダを売っています。野菜だけでなくカニの肉を加えたもの、チーズや玉子を入れたものなど、すでに出来ているものの他、カット野菜にお客が気に入ったものをトッピングしてもらえるものも売っています。
 
米国の場合、魚は“ミート”で精肉のなかに入っていますが、この店ではコーナー化して充実させています。加工してそのまま食べられるものもあります。ウォルマートでは、ビールやワインを安く売っていますが、ワインの品そろえを充実させたり、冷蔵庫で冷やしたものを売ったりして差別化しています。寿司やデリ、チーズもウォルマートにはありません。ウォルマートホノルル店では、手が掛かるものは扱っていないのです。しかし、生鮮も扱っているスーパーセンターが出店していたら、もっと厳しいことになっていたでしょう。 ホノルルへ行ったら必ずウォルマートに寄ることです。
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