小売業は、その国の生活を映す鏡のような存在であるが、世界のショッピングセンターや小売店の実情から、生活全般の変化を考える。
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イオンモールつくばはつくばライフ満喫の場

つくばファサード

 イオンモールつくばが15日にオープンしました。JRひたちの牛久駅、TXつくば駅からそれぞれバスで10分、15分のつくば牛久インターチェンジのすぐ横にあります。つくば牛久インターチェンジは、常磐自動車道と首都圏中央連絡自動車道との交点で、交通の要衝となっています。約20万㎡という広大な敷地には、3層のショッピングモール棟と「イーストヴィレッジ」、「ウエストヴィレッジ」の2つの棟、それに4000台の駐車場が配置されています。多棟形式では、越谷レイクタウンを思い起こさせます。3層のショッピングモールは吹き抜けで、約200店の専門店が揃っています。

 ショッピングモール棟は、イオンつくば店を核店舗として約200の専門店を展開し、イーストヴィレッジには、農産物直売所の「エルフ」、レストラン「夢想花」、花屋の「つくばガーデン」、自転車専門店の「イオンバイク」、「ハーレーダビッドソン」の販売店などがあります。ウエストヴィレッジには、ドッグラン・ドッグカフェを併設したベーカリーレストランの「ペニーレイン」、アウトドア専門店の「ワイルド1」、キャンピングカーのデイラー「アールブィランド」などがあります。「エルフ」は、茨城県の農業法人など8社で設立されたものです。

 ショッピングモール棟に行ったら、直ぐに中に入らないで、まず棟の壁面を見上げてもらいたいものです。壁面が植物で覆われているのが見られます。入口のアプローチに作られた花壇などにもみられるように、エコがこのモールの1つのコンセプトになっているのです。約200店舗の専門店の内63店が茨城県では初出店とのことです。63店の内訳は、ファッションで21店、雑貨・インテリア・ホビー・スポーツで21店、グルメフードで15店、サービス6店です。初出店の専門店だけでなく、全体的にもバランスのとれたモールになっていると言えるでしょう。

H&M

 専門店の中でも、特に注目されるのは、ファッションのH&Mとオールドネービーです。他にも面白い店がたくさんあるのですが、ここでは上記のような店舗に注目しました。H&M(ヘネス&モーリッツ)は、2008年に日本に上陸したスエーデンのSPA(スペシャルティ・リテイラー・オブ・プライベート・レエベル・アパレル)です。世界中ですでに2000店を超える店舗を展開し、日本には現在30店舗ほどあります。スペインのザラや日本のユニクロ、アメリカのギャップなどと世界でし烈な戦いをしています。茨城県では初めての出店になりますが、レディス・メンズ・キッズとフルラインの品ぞろえを、ゆったりとしたスペースで展開しています。

 オールドネービーは、2012年に日本に上陸したアメリカの専門店です。日本でも良く知られているギャップが、1994年からカリフォルニアで展開を始めたブランドですが、現在では、アメリカ国内でギャップに匹敵する店舗を展開し、ギャップ・インクの稼ぎ頭になっています。日本にはお台場のビーナスフォートに1号店を出していました。イオンつくばは2号店目になりますが、グランドオープンは4月4日ということで現在は仮オープンになっています。当初の計画には、入っていなかったので急遽出店になったのではないかと想像されます。

オールドネービー

 オールドネービーは、ギャップが開発した低価格ラインの専門店です。ユニクロが新たに展開したジーユーと同じです。ギャップは当初アメリカで低価格の店として評判を得ていましたが、品質にウエイトを移していくにつれて価格は高くなって行きました。これまでの価格ラインの穴を埋めるためには、新しい業態開発が必要になったのです。ユニクロの場合も同様です。価格が上に上がれば、新しいお客を掴むことは出来ますが、これまでのお客を逃がすことになってしまうのです。今ではギャップもユニクロの親会社であるファースト・リテイリングも共にたくさんのブランドを展開しています。

 3層のショッピングモールは、長さ約230m、天井高約19m、通路も広めに取られてゆったりとした空間を作っています。丸い形に作られたベンチがあちこちに置かれて、お年寄りや家族連れがゆっくり休めるようになっています。トイレも男女、身体不自由者の別は当然のこととして、キッズ、ベビーと言う区分けもあります。トイレの前には広いスペースに丸型ベンチがあって、待ち合わせにも便利に出来ています。専門店のレイアウトでは、核店のイオンの入口横に喫茶店を配置したり、1階食品売場の入口付近にスイーツの専門店を並べたり、工夫の跡が見られます。

モール

 スイーツと言えば、これまでほとんど名店形式で、ショーケースを並べて売るというものでしたが、ここではモールの延長として和菓子・ドーナツ・たこ焼き・ラスク・ケーキなどが並んでいます。お客に選択肢が明確に分かるようになっているのです。

 エンターテインメント面も揃っています。モールの2階には10スクリーンのシネマコンプレックスがあります。実際は4月26日のオープンで、まだ開館していませんが、オリジナルのハイスペックシアター“ADMIX”が話題になりそうです。ナムコのアミューズメント施設は、親子で楽しめる構成になっています。

 モールの外にある屋外イベント広場ソラステでは、つくば市地元団体によるさまざまなエンターテイメントショーが開催されることになっています。屋外には、さらに地元サッカークラブ「つくばFC」が運営するフットサルコートが3面あって、コートの貸し出し、スポーツイベントなどを開催する予定です。イオンモールつくばのオープンで、「つくばスタイルが一層充実したものになることと思われます。
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デフレに挑む2003フランチャイズショー
 3月6から8日までビッグサイトで恒例のフランチャイズショーが開かれます。今年は第29回ということですが、180社の出店があるそうです。昨年が168社ですからかなり多くの出店社数になります。定年の人や早期退職の人、あるいは仕事に就けない人などが多いと言うこともあるのか、出店社は、個人を対象にしたフランチャイズが多くなっているようです。米国では小資本で稼ぐ、スモールビジネスの話をよく聞きますが、まさにその類でしょう。

 フランチャイズは、1850年シンガーソーイングミシンや1886年のコカコーラなどによって始められました。いずれもメーカーの流通ルート開拓として始まっています。店舗は単なる商品を販売する場所でしかありませんでしたので、販売のノウハウと言ったものはありません。これらのフランチャイズは、伝統的フランチャイズと呼ばれています。

店舗での販売ノウハウまで含めたフランチャイズが生まれたのは、第二次世界大戦が終わってからです。ヨーロッパやアジアに展開していた復員軍人が故郷に戻ってくると、仕事が必要となりました。そこで融資制度が成立し、独立した事業としてフランチャイズが確立するのです。当時、フランチャイザー(ビジネスフォーマットの提供者)にとっても、フランチャイジー(フォーマットの使用者)にとっても良い経済環境が生まれたのです。

 多くの店舗を展開するチェーンストアにもさまざまなものがあります。単独資本が展開する中央統制のチェーンストアをレギュラーチェーンと言います。日本ではこの形態のウエイトが高くなっています。その他、ボランタリーチェーン、コーペラティブチェーン、コンセッショナルチェーン、フランチャイズチェーンなどがあります。

フランチャイズチェーンは、ザーがジーに事業許可を与え、商品や材料の提供とともに組織、教育、販売方法、管理方式を統制して営業させ、一定の契約手数料を取る、契約に基づくチェーンです。日本では、1963年にダスキンの「愛の店」やお菓子の「不二家」などが始まりですが、1973年にファミリーマートの誕生から始まるコンビニエンスストアの出店が、フランチャイズの発火点になりました。

 フランチャーズチェーンには、レギュラーチェーンと違って、二人の経営者がいます。一人はザーの社長であり、もう一人はジーの社長です。そのためレギュラーチェーンにはないトラブルも生まれてきます。お弁当の廃棄がもったいない、ということで本部の指示に従わないといった問題やエリア・フランチャイザー(特定の地域で店舗の出店権利を購入する契約)が、それまで加盟していたフランチャイズから別のフランチャイズに身売りする、といった問題などです。そうしたトラブルが起きないように本部はコミュニケーションを密にし、ジーの利益を増やすように努力を欠かしません。

 フランチャイズは、アメリカで生まれ、日本に導入されましたが、日米ではかなりの違いがあります。アメリカは契約社会なので、契約書に基づくビジネスは、当たり前のことです。日本の場合は、信頼関係がビジネスのベースになります。契約書に書かれていても契約には結びつきません。システムも日本では、本部と加盟店という関係で、本部に対する期待や要望が多くなります。アメリカでは、ザーとジーの関係は、権利の売り手と買い手の関係です。ザーは、フランチャイズ・パッケージをジーに提供し、ジーはそのパッケージを購入するのです。従って、日本では本部に加盟する、と言いますが、アメリカでは、フランチャイズ契約は、「バイ(購入する)」と言います。

 日本は、現在長きにわたるデフレによって、失業者の数が多くなっています。さらに定年退職や中途退職など「団塊世代」と言われる人たちによって無職の人が増えると思われます。無職と言っても、十分な年金が貰えるかどうか不安ですし、収入源を探すことになります。ビジネスを探す人はたくさんいるのです。第二次世界大戦後のアメリカの情況です。これに融資制度が確立し、しっかりしたビジネスの提示があれば、景気も上向いて行くのではないかと思われますが、今回のフランチャイズショーがそうした選択の提示になるかどうか、注目されるところです。

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