小売業は、その国の生活を映す鏡のような存在であるが、世界のショッピングセンターや小売店の実情から、生活全般の変化を考える。
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スペインの秋(2) 流通業の特徴
アルハンブラ宮殿


 スペインの話です。スペイン旅行に出かけたのは、昨年の10月。第一回を11月16日のブログで取り上げましたが。それからいろいろあって、二回目がなかなか掲載できないままになっていました。止めようか、とも思ったのですが、次に行く機会もないスペインのこと、これだけは記録しておきたいと、今回遅ればせながら手を付けることにしました。

 スペインの小売業の実情は、日本と似たようなものでした。一つは、大手の小売企業にどんどん集中しています。つまり寡占化が進んでいるのです。主要10社で74.2%、主要50社で92.4%という2009年のデータがありますので、日本より激しいかもしれません。二つ目は、総合スーパーよりも専門店の方が勢いが良いことです。メルカンドナ、カルフール、エロスキ、オーシャンといった大手企業があるのですが、ザラのような専門店の方が成長率は高くなっています。日本でもイトーヨーカドーやイオンよりユニクロを展開するファーストリテイリングの方が、成長力があるのと同じです。

 三つ目の特徴は、日本とは違うのですが、外資企業が力を持っていることです。売上高2位のカルフール、4位のオーシャンはフランスの小売企業です。カルフールなどは、1位のメルカンドナに肩を並べるほどになっています。島国の日本と国境を接するヨーロッパの違いなのでしょうが、国際化は避けがたいものになっているのです。スペイン国内では、外資が幅を利かせていますが、ザラのように国外の売上比率が70%近くになっている小売業もあることを考慮すると、海外・国内のこだわりは左程ないのかもしれません。
洞窟フラメンコ



 ザラがスペインで生まれたのは、ヨーロッパにおけるスペインのポジションと関係しています。スペインは、ヨーロッパのなかの繊維の産地でもあります。パリやロンドンは、ファッションの町として、ファッション性を売り物にしていますが、スペインは、服飾の生産地なのです。安くて品質の優れた服が大量に生産されています。ザラの親会社であるインディテックスは、いち早く世界に専門店を展開したアパレル会社なのです。アパレル会社のなかでもインディテックスは、圧倒的に大きな企業になっています。

 最近は、大型店やスーパーに偏重していますが、モール・タイプのショッピングセンターは、ほとんど見られません。ヨーロッパ諸国と同様に市場や個人商店といったものが、まだまだ幅を利かせています。フリーウエイを走っていても、時折カルフールやオーシャンといった大型店を中心にした商業集積を見かけるだけです。アメリカ小売業の影響の大きい日本では、チョッと考えられない構造になっています。

 レコンキスタが完了した場所でもあるアルハンブラ宮殿は、イスラム芸術の最高傑作です。ナスル王朝によって約250年間都として繁栄したグラナダの中心です。この宮殿を見ると、砂漠の民がいかに水にあこがれていたかが良く解ります。貴重な水をふんだんに使っているように、見せる工夫がされているのです。もう一つ特に注目されるのは、内部が寄木細工で作られていることです。絵画や装飾などは一切使わず、寄木によって部屋の美しさを出しています。大変な手間がかかったと思われますが、この芸術性にはキリスト教徒も手が触れられなかったようです。
サグラダファミリア

 グラナダでは、フラメンコショーを見学しました。アルハンブラ宮殿の向かい側にある丘です。狭い洞窟で繰り広げられるフラメンコは、踊り子が目の前まで来て迫力のあるものでした。スペインの一夜を満喫して次の日はバルセロナに向いました。バルセロナは、言わずと知れたガウディの建築物です。サグラダファミリアから始まってグエル公園、カサミラ、カサバトリョと主要なものは全て見ることが出来ました。サグラダファミリアの未来的な内装には感激しました。どれも素晴らしいものでしたが、はっきりしたことは、ガウディの建築物は莫大な手間がかかるということでした。とても現代では、あるいはこれから先にも似たような建築物はできないだろう、と思います。それでもこれだけのものを残してくれた先人に感謝です。
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