小売業は、その国の生活を映す鏡のような存在であるが、世界のショッピングセンターや小売店の実情から、生活全般の変化を考える。
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ラゾーナ川崎ナンバー1の理由
ラゾーナ川崎広場


 SCに新たな動きが出てきたようです。ラゾーナ川崎(神奈川県川崎市)が、ららぽーと東京ベイを売上高で抜いてトップに立ったということです。ラゾーナ川崎は、06年JR川崎駅の西口側にオープンしたSCです。東芝の工場跡地7万2013㎡に東芝不動産と三井不動産が商業施設と分譲マンションを中心に建設しました。

 ららぽーと東京ベイは、81年に千葉県船橋に三井不動産が初めてオープンしたSCです。ららぽーと船橋SCでスタートし、06年にららぽーと東京ベイに変更しました。長く日本最大のSCとして君臨していましたが、イオンレイクタウン(埼玉県越谷市)や大阪ステーションシティ(大阪府大阪市)が開業して以降は第3位となっています。規模は3位と言え、老舗の代表的なSCが5年前にオープンしたSCにトップの座を奪われるというのは、衝撃的なことです。どうしてそうなったのか、実際に目で確かめてみました。

 商業施設のラゾーナ川崎は、駅前と言うこともあって5フロアで構成されています。延床面積17万2303㎡、店舗面積7万9294㎡に300店のテナントが入っています。ららぽーと東京ベイは、540店のレストラン、専門店と言いますから、SCの規模と言う点では、まだららぽーとの方が上です。

 ラゾーナ川崎の構成は、1階がスーパーのサンワ、ホームセンターのユニディ、衣料のユニクロなどを中心に毎日の暮らしで構成。2階は、家電のビックカメラ、雑貨のロフト、衣料のザラが中心。3階は、幼児、子供衣料の赤ちゃん本舗、衣料のギャップ、ディズニーストアが中心。4階は、ゲームセンターのナムコ、島村楽器、DVDのHMV、家電のビックカメラが中心、5階は、島村音楽スクール、10スクリーンのシネコン、スポーツクラブのコナミスポーツで構成されています。

 川崎市は、東京と横浜の狭間にあって空気の汚い工場の街といったイメージでした。このイメージを払しょくしたいというのが、ラゾーナ川崎の大きなコンセプトです。そこで、JR川崎駅の周辺に、音楽施設をたくさん設けています。東口側には、駅から徒歩5分のところに「ラ チッタデッラ」内の大型ライブホール、クラブチッタがあります。

 また西口側にはラゾーナ川崎に隣接してミューゼ川崎シンホニーホールという大きな施設があり、ラゾーナ川崎の5階には基本舞台使用時客席数200席の本格的多目的ホール「プラザソル」があります。2ヵ所とも川崎市の施設です。さらにラゾーナ川崎の正面には、ルーファ広場のグランドステージがあり、時折ミニライブなどが開催されています。正に音楽の街に相応しい施設が揃っているのです。

 ラゾーナ川崎の成功の理由は、まず、コンセプトにあるようです。ララポート東京ベイの場合、長い歴史の中でさまざまな経緯もあって、コンセプトが薄れてしまったように思います。今となっては単なる増殖でしかなかったのではないでしょうか。ラゾーナの場合、音楽の街にしたい、という意欲が感じられます。

ラゾーナ川崎の楽器店

 ラゾーナ川崎の強さは、何と言っても駅に直結している便利さと300からのテナントの魅力です。これだけ大規模で駅前に開発できるのは滅多に出来るものではありません。イオンレイクタウンも同じように駅前ではありますが、川崎とは街の大きさが比べようがありません。ららぽーと東京ベイは、規模は大きいですが、最寄りの駅からは大分離れています。さらに、ラゾーナ川崎は駅と直結していることもあって、飲食店やスイーツなどが充実しています。よく見るとテナントミックスに難がありますが、立地の良さがすべてカバーしているようです。
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