小売業は、その国の生活を映す鏡のような存在であるが、世界のショッピングセンターや小売店の実情から、生活全般の変化を考える。
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モールでフリーマーケット
イオン千葉ニュータウンでのフリマ

 SCは今や普段の生活の中に溶け込んでいます。SCの起源は、1948年ドン・キャストーがオハイオ州コロンバスにオープンしたタウン&カントリーと言われています。日本では、69年にオープンした二子玉川の玉川高島屋SCであり、81年に船橋市にオープンしたららぽーとなどですが、それ以前は、SCはありませんでした。初めてSCを見たのは35年ほど前のアメリカ視察でのことでした。フリーウェイが縦横に走って、主要なインターチェンジには必ずといっていいほどSCがありました。住宅地の近くには近隣型のSCがあって、全てのSCの多さには目を見張ったものでした。

 それから数年の間に、日本でも多くのSCが生まれました。最初は、SCより大型店の方がフロアごとに売場が決まっていて買物がしやすいといっていたお客も、専門店やサービスの豊富さでやっと楽しさが解ってきたようです。この夏は、暑さを避けるということもあるのでしょうが、SCにたくさんの人が集まっています。イベントもさまざまなものが行われています。ほとんどが無料ですから、暑い夏の日に、家族での時間つぶしにはもってこいの場所と言うことができるでしょう。

 イオンモール千葉ニュータウンでは、2階のモールと核店イオンとを繋ぐ通路部分でフリーマーケットを行っていました。フリーマーケットは、究極のリサイクルと言ってもよいでしょう。家の中でいらなくなったもの、使わないものなどを持ち寄って並べています。もはやリサイクル店などに持ち込んでも引き取ってもらえないようなものまで並べられていますが、これもフリーマーケットのいいところです。気に入ったもの、ちょうど探していたものなどがあれば、儲けものと言ったところです。

 フリーマーケットは、1970年代後半あたりからアメリカで発生しました。アメリカでは、ガレージセールといって、引っ越しをする時とか部屋の模様替えをしようとする時などに不用なものをガレージに並べて近所の人や通りがかりの人に買ってもらう、ということが行われていました。大量消費の国と言われているアメリカでもものを大切にする気持ちがあるのだと感銘を受けたものです。そうした慣習を踏まえて、フリーマーケットになったのは、ヒッピーの出現と関係があるようです。ヒッピーは、伝統や既成の価値観に縛られた社会生活を否定することを信条とした人々です。公害や大量消費による自然破壊などに反旗を掲げました。フリーマーケットもその中で生まれたものと思われます。

 アメリカのSCを視察した時に、隣接する空地とか公共のグランドなどでフリーマーケットが開かれていました。日曜日に開かれていましたから、SCの競争相手になるのではないかと、心配になったものです。しかし、当事者はまったく気にしていませんでした。その時、気付いたことは、アメリカでは消費者の選択肢をいかに多くするか、ということが重要なことで、競争相手が多くなるなどはまったく関係がないのだということでした。それよりもお客の選択肢の中に自分のSCが、どうしたら入り込めるかが問題なのです。

 イオンモールで行われていたフリーマーケットも一時代前であれば不可能だったでしょう。売上高が少しでも落ちることをどうして許可するのか、と担当者は怒られたかもしれません。しかし、SCは、正に選択肢を消費者に提供するものであり、これを否定することは自己否定にもつながるのです。SCは、お客にとっても運営する側にとっても日本に定着したということが言えるのです。
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