小売業は、その国の生活を映す鏡のような存在であるが、世界のショッピングセンターや小売店の実情から、生活全般の変化を考える。
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上諏訪五蔵の「呑みあるき」は楽しい町おこし
参加者はお猪口を持って往き来する
 10月4日土曜日に長野県・上諏訪で行われた「呑みあるき」という行事に行ってきました。「呑みあるき」は、上諏訪の名だたる5軒の造り酒屋が、10年ほど前から共同で行うようになった行事です。始めた当初は300人程度でしかなかった参加者も今回は2000人を予定するまでになったそうで、「やはり継続は力です」と蔵元の一つ、宮坂醸造の宮坂直孝社長は語っていました。

  「呑みあるき」は、上諏訪街道(国道20号線)沿いにある「舞姫」、「麗人」、「本金」、「横笛」、「真澄」の5軒の蔵元が、春と秋の年2回日本酒の美味しさを知ってもらおうと始めたものですが、前回春のときには1700人の参加者があったということです。当日は、初秋の国道20号線をたくさんの人がお猪口を片手に列をなし、何か異様な雰囲気でした。道路のところどころには、土産物を販売したり、みそ汁や漬け物、蕎麦などを提供する屋台も出展していました。

 参加者は、お猪口と首から下げるパスポートを一人2000円で購入します。後は好きな蔵元で、好きなだけ日本酒を味わうことができるというもの。好きな蔵元といってもほとんどの参加者は、5軒の蔵元を渡り歩いて飲み比べをしています。各蔵元は、自慢のお酒を提供し、独自にイベントを催すとか、みそ汁を提供するとか、それぞれ趣向を凝らしてお客をもてなしてくれます。

 今回一番のイベントは、五蔵主催による「諏訪五蔵寄席」と銘打った落語独演会。「呑みあるき」が始まる前の時間帯に諏訪市の名刹・貞松院で行われました。お客は、じっくり落語で笑って、その後お酒を楽しむという趣向です。貞松院は、不運な生涯を送った徳川家康の六男、松平忠照が葬られているお寺です。今回は初めての試みということでしたが、円楽一門の三遊亭鳳志を招き、「子ほめ」と「ねずみ穴」の2席が演じられました。立派な本堂に設けられた舞台を囲んで100人近くの人が耳を傾けました。
落語会が行われた貞松院

 この行事もすっかり人気が高まって、今回は松本、上諏訪間にJRの臨時列車「ほろ酔い上諏訪街道号」も走り、行事を盛り上げています。15時から始まった「呑みあるき」も終了時間の19時近くになると、あちこちで見知らぬ同士のグループができて賑やかなおしゃべりが始まります。今年は天候にも恵まれ、初秋の酒は一層美味しいものでした。「町おこし」としては成功の例です。次回、春の「呑みあるき」は、2009年3月21日(土)とのことですが、次回も行きたいと思っています。
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スタジオアリスのマーケット創造秘話(番外編)
スタジオ・アリスの撮影は楽しい
 スタジオ・アリスの店内は、夫婦や親子で衣装選びを楽しんだり、お化粧で綺麗になった子どもの顔を見て喜んだり、まるでディズニーランドのように現実とかけ離れた世界を創っています。お客にとっては、単なる記念写真を撮りに来ているのではなく、この時間を親子で共有できることが嬉しいのです。また、自分たちと同じような親子を見ることで、標準的な幸福を確認しているのかも知れません。だから、ここでは少しくらい時間が掛かって、待たされても不満の声を上げる人はいません。

 カメラマン(ウーマンですが)は、実に上手に写真を撮ります。上手にと言っても綺麗に撮るわけではありません。とにかく被写体が、可愛く撮れるように上手に撮るのです。子どもは、改まって写真を撮るなどと言う機会は滅多にありません。さらに親だけでなく他のお客が見ていたりするので、固くなります。体も表情もがちがちです。中には泣き出す子や状況がよく分からず、ただただぼんやりしている子どももいます。こうした個々の子どもの状況に合わせて、肩の力を抜かしたり、笑顔を引き出したりするのです。泣いている子どもをおもちゃでごまかしたり、幼稚園のことを聞いたり、笑顔の表情をつくらせたり、実に上手いものです。

 写真を撮影する場所は、まさに舞台です。主演は、もちろん自分の子どもであり、助演は、カメラマンとスタッフの人。観客は親や祖父母です。小道具が並び、カメラがセットされ、ライトに照らされて子どもが登場します。選んだ衣装を着て、お化粧をした子どもが、カメラマンとやりとりをします。ポーズを変えたり、笑ったり、カメラマンの質問に答えたり、普段見なかった子どもの様子をそこで見ることができるのです。さらに、カメラマンのシャッター・チャンスを作る話術と動作はマジックを見ているようです。お客は、スタジオ・アリスに写真を撮りに来ているのではなく、このイベントを楽しむために来ているのではないかと錯覚が起きそうなほどです。
 
 子どもに対峙しているカメラマンも楽しそうです。子どもの仕草や表情の変化を楽しんでいるようです。これで絶好のシャッター・チャンスをつくり出せたときには、もうカメラマンを止められなくなってしまうのだろうと、横で見ていて感じます。撮られる子どもも楽しそうで、それを見ている親も楽しそうで、お金ではない満足を感じることができるのです。女性が誇りを持ってできる仕事です。

 もちろん商売ですから結果があります。それは、出来上がった写真と料金です。写真は、前回述べたようにお客が自ら選んだお気に入りのものです。料金は、以前の町の写真スタジオには無かった破格のものです。それに撮影時のイベントまで含まれているとすると、こんなに安価な娯楽は無いと言うことになるでしょう。中には、イベントの楽しさに釣られて、思っていた以上にたくさんの写真を頼んで、後悔する人もいるかも知れません。ディズニーランドなど観光地によくある記念写真で、その楽しい雰囲気の勢いで買ってしまうなどと言うことがままあります。あれと同じ現象があるのではないかと思います。いずれにしても今時のファミリーにとっては、これが一般的な、普通の幸せになっているのではないかと思いました。だからスタジオ・アリスのビジネスは、これからの一つの方向を示す、「ファミリーに幸福を売るビジネス」なのです。

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