小売業は、その国の生活を映す鏡のような存在であるが、世界のショッピングセンターや小売店の実情から、生活全般の変化を考える。
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正しいNSCづくりの進め
つくばみらい平駅前にオープンしたNSC
 ネイバーフッド型と言われるショッピングセンター(NSC)に注目が集まっています。NSCとは、住宅地の近くで食料品や薬、洗剤、紙製品などの生活必需品を販売するSCのことです。従って、スーパーマーケットやドラッグストアなどの店が中心となって構成されています。各地にさまざまなタイプのSCが誕生していますが、そのなかでも特にこのSCに今注目が集まっているのです。

 NSCが注目されている主な要因には、次のようなことが上げられます。まず第1は、「まちづくり3法」の改正です。「まちづくり3法」とは、2000年廃止の「大店法」に変わって施行された「大店立地法」と「中心市街地活性化法」、「都市計画法」のことです。この改正によって、都市計画法では、1万㎡以上の大型商業施設の出店に関しては、「原則許可・例外規制」から「原則規制・例外許可」へと180度の転換となりました。この結果、1万㎡以上の大型商業施設は、それまで都市計画区域で90%可能であった出店が約3%のエリアに限定されると言われています。そこで、1万㎡以下の規模で出店できる商業施設への注目が集まっているのです。 
 
 第2は、少子高齢化です。これから住宅地は、どこもどんどん高齢化が進んでいきます。それも高齢者世帯が増えていくのです。高齢者は、日常の買物は自分でやらなければなりません。高齢者にとって車や電車で遠くまで買物に出掛けると言うのは、苦痛以外の何ものでもありません。日常の買物が、歩いて近くで、出来るという環境ほど有り難いことはないのです。

 第3は、競争対策です。スーパーマーケットやドラッグストアを初め小売業の競争は激しくなっています。ある目的の買物が一度で出来るSCが出来ると単独でやっている店には、大変な痛手になります。集積に負けないマーチャンダイジング対策が必要になるからです。実際、単独でやっている店は、どんどん売上げを落としているのが現状です。もはや単独ではやっていけなくなっているのです。こうしたスーパーマーケットやドラッグストア、他の小売店などの出店意欲の受け皿として、NSCが必要になっているのです。

 第4は、ガソリン価格の値上げです。ガソリン価格は、またたく間に180円を超え、200円もあるのではと言われています。200円になったら車を手放さなければならない、と考えている人も少なくないようです。アメリカでガソリン価格が高騰した時、大型SCで買物する人が極端に減ってしまったと言うデータもあります。ガソリンの高騰は、商圏を急激に狭めてしまうのです。アメリカの場合、大型SCには影響がありますが、消費者にはNSCがたくさんあることが救いになっています。ところが日本の場合は、NSCの数が十分ではありません。もっとNSCが必要なのです。

 以上のような要因で、注目がNSCに集まっているのです。では、NSCとは、どんなSCなのでしょうか。NSCと呼ばれるSCも作られてはいますが、明らかに間違ったものも多くあります。正しいSCはどんなものなのか。どんなNSCを作ればいいか、を以降で考えていきましょう。
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